納品事例 TONIN CASA
“GRANADA” サイドボード

TONIN CASA(トニン・カーサ) GRANADA(グラナダ) サイドボード。
繊細で可憐なバロック様式の文様が
市松模様のフロアにとても似合います。
TONIN CASA “GRANADA(グラナダ) サイドボード。
繊細で可憐なバロック様式の文様が
市松模様のフロアにとても似合います。
TONIN CASA(トニン・カーサ) GRANADA(グラナダ) サイドボード納品の様子。
壁や手すりとの隙間が数センチ、数ミリ単位の
マンションの階段室を丁寧に丁寧に運びます。
壁や手すりとの隙間が数センチ、数ミリ単位の
マンションの階段室を丁寧に丁寧に運びます。
TONIN CASA(トニン・カーサ) GRANADA(グラナダ) サイドボード納品の様子。何重もの毛布とコーナーにはマットを当ててガチガチに固定。
これらの養生を事前に倉庫で行うことで時間を短縮。
何重もの毛布とコーナーにはマットを当ててガチガチに固定。
これらの養生を事前に倉庫で行うことで時間を短縮。
TONIN CASA(トニン・カーサ) GRANADA(グラナダ) サイドボード納品の様子。
腕の筋肉はパンパンに張り、指先の感覚が麻痺しそうになっても
お客様のお部屋に無事に無傷で運びきる!プロの意地の見せ所です。
腕の筋肉はパンパンに張り指先の感覚が麻痺しそうになっても
お客様のお部屋に無事に無傷で運びきる!
プロの意地の見せ所です。
TONIN CASA(トニン・カーサ) GRANADA(グラナダ) サイドボード。
内部のガラス棚と4枚のガラス扉を寸分の狂いなく調整し、
スワロフスキーのドアノブを取り付け、指紋を拭き上げて、
ようやくミッションを終えます。
内部のガラス棚と4枚のガラス扉を寸分の狂いなく調整し、
スワロフスキーのドアノブを取り付け、指紋を拭き上げて、
ようやくミッションを終えました。

地域:愛知県

物件:オフィスビル

製品:TONIN CASA(トニン・カーサ)
GRANADA(グラナダ) サイドボード
デザイナー:Angelo Tomaiuolo (アンジェロ・トマイウオロ)

作業員:5名作業
作業時間:約2時間

【納品事例】ビル6階まで、2m超えのイタリア製サイドボードを階段で上げるということ。
今回挑んだのは、イタリアのモダン家具ブランド「TONIN CASA(トニン・カーサ)」のサイドボード「GRANADA(グラナダ)」。 横幅2.5m、強固なMDF(木製)フレームに極厚の強化ガラスが組み込まれた、超重量級のアイテムです。そして現場の条件は「階段上げで6階へ搬入」。

今回の案件は新築オフィスビルの6階への搬入・設置ということで、実際の搬入日の約1か月ほど前に事前にお伺いして、搬入経路、設置場所の確認を行いました。もちろんエレベーターはあって、9人乗りの一般的なサイズでしたが、横幅2.5mのサイズはエレベーターには入らず、外階段での搬入となりました。

「重い」だけじゃない。大型家具を階段で運ぶ緊迫感
配送車のバックドアを開け、サイドボード本体を引っ張り出す。改めてそのサイズと、MDF独特の「ズシリ」とくる重心の悪さを再確認します。 幸い、ガラスのドアは後から取り付ける仕様で別梱包になっていたため、若干の安心感はありました。

現場へ輸送する前に事前に倉庫で製品の養生作業を行いました。2枚目、3枚目の写真にあるように、キルティング(養生毛布)を何重にも巻き付け、コーナーには分厚いマットをかましてベルトでガチガチに固定。事前の準備があったため、かなりの時間短縮になります。

階段上げで一番怖いのは、単に体力が削られることではありません。「狭い階段の切り返し」です。2枚目の写真の通り、マンションの階段室は壁や手すりとのクリアランス(隙間)が数センチ、場所によっては数ミリ単位になります。 「あと3センチ右!」「そのままストップ、ゆっくりケツ上げて!」 4人の呼吸が少しでもズレたら、家具や躯体に傷つけることのないよう、一瞬たりとも気が抜けない、極限の集中力が続きます。

4階、5階……乳酸が溜まる腕と、プロの意地
4階を過ぎたあたりから、腕の筋肉はパンパンに張り、指先の感覚が麻痺しそうになります。2~4枚目の写真のような状態の連続で、タオルの隙間から汗が目に入りそうになっても拭う暇なんてありません。 階段の下側を支える人間には、家具の総重量の7割近くがのしかかってきます。上側の人間は、下が見えない中で1歩ずつ後ろ向きに階段を上がっていかなければならない。

「ここで絶対に引き返せないし、下ろせない」 信じられるのは、パッド越しに伝わってくる相方の手の感触と、何百件もの難現場を一緒に潜り抜けてきた相棒への信頼だけです。

「よし、あと1階……!」 6階の踊り場に家具を滑り込ませた瞬間、全員から小さく「よし!」と声が漏れました。

部屋に収めて終わりじゃない。最後の「ミリ単位の調整」
ようやく運び込んだ部屋は、白黒のチェッカー柄の床にウッドの格子壁という、息を呑むほど美しい空間でした(最初の写真をご覧ください!)。 「この空間を完成させるために、僕たちはこれを運んできたんだ」と、一気に疲れが吹き飛びます。しかし、ここからが本当の職人仕事です。 トニン・カーサのような精密なガラス家具は、床のほんのわずかな傾きで本体が歪み、ガラス扉が綺麗に閉まらなくなったり、隙間が不均等になったりします。ましてや、長旅を経て階段を上がってきた家具です。

設置位置を決めたら、すぐに水平器を当てて本体の足元でミリ単位のレベル調整を行います。 さらに、5枚目の写真のように扉を開けて内部のガラス棚をセットし、丁番(ヒンジ)のネジをコンマ数ミリずつ回しながら、4枚のガラス扉が「パチッ」と寸分の狂いなく、滑らかに閉まるように金物を追い込んでいきます。すべての扉のラインが完璧に揃ったのを確認し、スワロフスキーのドアノブを取り付け、ガラスの指紋をきれいに拭き上げて、ようやく僕たちのミッションは完了です。

最後に
多くのショップでは、こうしたリスクの高い大型家具の階段上げは外注の配送業者に丸投げするか、最悪の場合は「搬入不可」として断ってしまいます。 でも、現地イタリアの工場を自分たちの目で見て、職人たちがどれだけのプライドを持ってこのガラスを削り、組み立てているかを知っている僕たちだからこそ、どんなに過酷な階段であっても、自分たちの手でお客様の元へ届けたい。

調整を終えたGRANADAを見て、「本当にありがとうございました」とお客様が見せてくださった笑顔。あの瞬間のために、僕たちは今日もまた、重たい家具を背負って階段を上がります。

[配送・設置データ]
ブランド:TONIN CASA(トニン・カーサ)
モデル名:GRANADA(グラナダ)サイドボード
搬入条件:エレベーターなし・外階段上げ6階(3人体制・養生徹底)
作業内容:階段運搬、水平レベル調整、4枚ガラス扉の建付け(丁番微調整)、内部ガラス棚設置
(納品: 2025年7月)

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