About-background-of-the-delay-in-delivery_1

About background of the delay in delivery
昨今のコロナ禍において、お客様から「新型コロナによる影響で納期の遅れはありますか?」というご質問をよくいただきます。実際、当社が現地メーカーより直輸入、または現地・国内正規代理店を通して販売しておりますヨーロッパ家具の納期につきまして、通常よりは長くかかります、とお伝えしている現状です。本日はこの納期遅延の原因について少し詳しくお伝えしたいと思います。

About-background-of-the-delay-in-delivery_2

●巣ごもり需要の影響
新型コロナにより世界中の国で都市封鎖や外出制限措置がなされ、いわゆる巣ごもり消費が増えました。特にアメリカでの需要が増えたことでアジア(特に中国)発アメリカ行き船便が非常に多くなり、空のコンテナがアメリカに集まってしまうという、運航のバランス崩れが起き、物流の停滞を引き起こしました。

 

●港湾における人員不足とオペレーション低下
港湾の作業員の方々がコロナによって出社できず載せられるはずの船に載せられない、荷捌きができない等の状況により稼働率が下がり、特にアメリカ西海岸、ロングビーチでは船が接岸出来ず海上で長期間待たなくてはならないという事態が今も続いています。

ヨーロッパからアジア向けの船は比較的状況は落ち着いているようですが、必要なコンテナが確保出来なかったり、主な経由地点であるシンガポールにおいても船が接岸出来ず代わりの経由地へ移動することで大きくタイムロスしてしまうこともあるそうです。

 

●メーカーでの製造の工程における遅れ
ヨーロッパ現地メーカーにおいても、コロナによる出社人員不足で100%のオペレーションが出来ないことや、やはりアメリカでの需要の高まりにより木材が足りなくなるというウッドショックの現象も深く影響を及ぼし、生産の段階で納期が大幅に遅れる現象も起こっています。

– – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – –
About-background-of-the-delay-in-delivery_3

●一つ一つの要因が加算
原材料・部品の調達から、製造、在庫管理、配送、販売と、それぞれのパートで発生した新型コロナの影響が、互いに、そして世界的に影響し合うことで流通全体のサプライチェーンに変化を及ぼし、納期の遅れに繋がっていることが分かりました。この状況が回復するには未だ時間がかかることが予想されますが、何卒ご理解してくださいますようよろしくお願い申し上げます。一日でも早くこの状況が少しずつでも好転することを願いながら今後も一層心を込めて良い商品をご紹介してゆきたいと思います。

*今回の記事は、当社IL DESIGN(イル デザイン)がお世話になっておりますイタリアのフォワーダーの皆様からお聞かせいただいたお話を参考に書かせていただきました。