Cassina Croque La Pomme - by Philippe Starck at Cassina Paris Rive Gauche

Cassina Croque La Pomme – by Philippe Starck at Cassina Paris Rive Gauche

Cassina Croque La Pomme - by Philippe Starck at Cassina Paris Rive Gauche

Cassina Croque La Pomme – by Philippe Starck
at Cassina Paris Rive Gauche

Cassina x Starck
Cassina x Starck
Cassina and Stark – Sofas covered with vegan material
昨今、”ヴィーガン”という考え方・生き方が、”持続可能性”と同様に、生活や生産の場において話題に上がることが一層増えてきております。そこで今回は、2019年1月、イタリアのメーカー、カッシーナ(Cassina)とフランスのデザイナー、フィリップ・スタルク(Philippe Starck)とが行った実験と革新をご紹介いたします。スタルクは、レザーの代替品としてリンゴをベースとしたヴィーガンの生地でカッシーナの家具を覆ったのです。
Cassina and Stark – Sofas covered with vegan material
昨今、”ヴィーガン”という考え方・生き方が、”持続可能性”と同様に、生活や生産の場において話題に上がることが一層増えてきております。そこで今回は、2019年1月、イタリアのメーカー、カッシーナ(Cassina)とフランスのデザイナー、フィリップ・スタルク(Philippe Starck)とが行った実験と革新をご紹介いたします。スタルクは、レザーの代替品としてリンゴをベースとしたヴィーガンの生地でカッシーナの家具を覆ったのです。
Cassina Croque La Pomme - by Philippe Starck at Cassina Paris Rive Gauche 2

Cassina Croque La Pomme – by Philippe Starck at Cassina Paris Rive Gauche

Cassina Croque La Pomme – Experimentation and innovation
by Philippe Starck at Cassina Paris Rive Gauche

『カッシーナがリンゴを齧る – フィリップ・スタルクによる実験と革新』 – 2019年の1月17日から30日の間、パリのリヴ・ゴーシュ(Rive Gauche)にあるカッシーナのショールームは、リンゴベースの素材で覆われた家具に合わせて、リンゴにまつわる3つの物語を伝える為に再構成され、”Cassina Croque La Pomme”(カッシーナがリンゴを齧る)というインスタレーションを展示しました。

「これは、どのような代替素材が利用可能かを検討する上での最初の一歩でした」とカッシーナは述べています。目的は、代替素材を使った新しい表現形式を探求すること。現代デザインへの前向きで実験的なプロセスに乗り出た瞬間でした。

レザーの代替品として、生物産業廃棄物であるリンゴの芯と皮から作られたオリジナルヴィーガン素材「アップル・テン・ローク(Apple Ten Lork)」。新しい薄型のアームレストを備えたソファ”The Volage EX-S”、スタルクがカッシーナのためにデザインした”Prive”コレクション、”Caprice”、”Passion”チェアなど計16点がすべてこの革新的な素材で生まれ変わり、ホワイト、オレンジ、ブラックの3色のバリエーションが用意され、展示されているアイテムはすべて限定品として購入できるという展示でした。

Cassina Croque La Pomme - by Philippe Starck at Cassina Paris Rive Gauche 2

Cassina Croque La Pomme – by Philippe Starck
at Cassina Paris Rive Gauche

Cassina Croque La Pomme – Experimentation and innovation
by Philippe Starck at Cassina Paris Rive Gauche

『カッシーナがリンゴを齧る – フィリップ・スタルクによる実験と革新』 – 2019年の1月17日から30日の間、パリのリヴ・ゴーシュ(Rive Gauche)にあるカッシーナのショールームは、リンゴベースの素材で覆われた家具に合わせて、リンゴにまつわる3つの物語を伝える為に再構成され、”Cassina Croque La Pomme”(カッシーナがリンゴを齧る)というインスタレーションを展示しました。

「これは、どのような代替素材が利用可能かを検討する上での最初の一歩でした」とカッシーナは述べています。目的は、代替素材を使った新しい表現形式を探求すること。現代デザインへの前向きで実験的なプロセスに乗り出た瞬間でした。

レザーの代替品として、生物産業廃棄物であるリンゴの芯と皮から作られたオリジナルヴィーガン素材「アップル・テン・ローク(Apple Ten Lork)」。新しい薄型のアームレストを備えたソファ”The Volage EX-S”、スタルクがカッシーナのためにデザインした”Prive”コレクション、”Caprice”、”Passion”チェアなど計16点がすべてこの革新的な素材で生まれ変わり、ホワイト、オレンジ、ブラックの3色のバリエーションが用意され、展示されているアイテムはすべて限定品として購入できるという展示でした。

Cassina Croque La Pomme - by Philippe Starck at Cassina Paris Rive Gauche 5

Original vegan material “Apple Ten Lork” made from apples
「アップル・テン・ローク(Apple Ten Lork)」はイタリアの会社Frumatによって製造されたリンゴの皮の材料の一つ。白、オレンジ、黒のバリエーションで提供されています。「生物産業廃棄物を新たな原料に変換すること、そして、持続可能性の高い、バイオベースの基礎を備えた革新的な素材を開発すること。それが着想でした。」とFrumatは説明します。「特殊廃棄物として分類されたこれらの残留物は、そうでなければ埋め立てられたり、場合によっては燃やされたりしているわけです―」

Cassina Croque La Pomme - by Philippe Starck at Cassina Paris Rive Gauche 5

Original vegan material “Apple Ten Lork” made from apples
「アップル・テン・ローク(Apple Ten Lork)」はイタリアの会社Frumatによって製造されたリンゴの皮の材料の一つ。白、オレンジ、黒のバリエーションで提供されています。「生物産業廃棄物を新たな原料に変換すること、そして、持続可能性の高い、バイオベースの基礎を備えた革新的な素材を開発すること。それが着想でした。」とFrumatは説明します。「特殊廃棄物として分類されたこれらの残留物は、そうでなければ埋め立てられたり、場合によっては燃やされたりしているわけです―」

Cassina Croque La Pomme - by Philippe Starck at Cassina Paris Rive Gauche 4

Cassina Croque La Pomme – by Philippe Starck at Cassina Paris Rive Gauche

So, is it leather or is it apple?

インスタレーションの最初の物語は人類の起源です。ショールームに飾られた、聖書の登場人物が描かれたアルブレヒト・デュラー(Albrecht Durer)による1507年の絵画の巨大な複製画で、アダムとイブの物語が語られます。

2つ目は、リンゴが木から頭の上に落ちてきたときに閃いたニュートンの重力理論について言及しています。オレンジ色のアップルテンロークの布で覆われた大きなリンゴがショールームの天井から吊るされ、同じ布で覆われた家具の上に浮かんでいます。

3つ目は、ベルギーのシュールレアリスムの画家マグリットの有名な肖像画’The Son of Man’で、顔の前に大きな青リンゴを浮かべた男の体がショールームの奥の壁に再現され、後ろに隠されているものを見たいという人間の欲求を強調しています。マグリットは述べています、「”隠されているもの”と、”目に見えるものが私たちに見せていないもの”が興味深いのです。」

「さあ、これはレザーですか?それともリンゴですか?更に探求したい方はぜひカッシーナのパリのRive Gaucheショールームへお越しください」―インスタレーションの紹介文にて、カッシーナはこう結んでいます。

Cassina Croque La Pomme - by Philippe Starck at Cassina Paris Rive Gauche 4

Cassina Croque La Pomme – by Philippe Starck
at Cassina Paris Rive Gauche

So, is it leather or is it apple?

インスタレーションの最初の物語は人類の起源です。ショールームに飾られた、聖書の登場人物が描かれたアルブレヒト・デュラー(Albrecht Durer)による1507年の絵画の巨大な複製画で、アダムとイブの物語が語られます。

2つ目は、リンゴが木から頭の上に落ちてきたときに閃いたニュートンの重力理論について言及しています。オレンジ色のアップルテンロークの布で覆われた大きなリンゴがショールームの天井から吊るされ、同じ布で覆われた家具の上に浮かんでいます。

3つ目は、ベルギーのシュールレアリスムの画家マグリットの有名な肖像画’The Son of Man’で、顔の前に大きな青リンゴを浮かべた男の体がショールームの奥の壁に再現され、後ろに隠されているものを見たいという人間の欲求を強調しています。マグリットは述べています、「”隠されているもの”と、”目に見えるものが私たちに見せていないもの”が興味深いのです。」

「さあ、これはレザーですか?それともリンゴですか?更に探求したい方はぜひカッシーナのパリのRive Gaucheショールームへお越しください」―インスタレーションの紹介文にて、カッシーナはこう結んでいます。

Cassina Croque La Pomme - by Philippe Starck at Cassina Paris Rive Gauche 3

A leather sofa is beautiful and comfortable, but why stop there?
スタルクは、このコレクションが消費者に、購入する商品の製造に使用される素材や、見た目や手触りについて考えるきっかけになることを願っています。「革製のソファは美しくて快適ですが、なぜそこで止まってしまうのでしょうか?私たちはその質問を聞かないふりをしていますが、他の解決策を見つける必要があります」とスタルクは言います。「今日、リンゴはその答えの始まりを与えてくれるかもしれません。イブ、ニュートン、ウィリアム・テルのように、私たちはリンゴを信じ、リンゴのパワーを信じています。リンゴを食べましょう、そしてこのリンゴで作られたカッシーナのソファが、相互尊重への新たな植物の道(new vegetal path)を切り開くことを願いましょう。」Ph.S(フィリップ・スタルク)

A leather sofa is beautiful and comfortable, but why stop there?
スタルクは、このコレクションが消費者に、購入する商品の製造に使用される素材や、見た目や手触りについて考えるきっかけになることを願っています。「革製のソファは美しくて快適ですが、なぜそこで止まってしまうのでしょうか?私たちはその質問を聞かないふりをしていますが、他の解決策を見つける必要があります」とスタルクは言います。「今日、リンゴはその答えの始まりを与えてくれるかもしれません。イブ、ニュートン、ウィリアム・テルのように、私たちはリンゴを信じ、リンゴのパワーを信じています。リンゴを食べましょう、そしてこのリンゴで作られたカッシーナのソファが、相互尊重への新たな植物の道(new vegetal path)を切り開くことを願いましょう。」Ph.S(フィリップ・スタルク)